とりとめもないこと。

アクセスカウンタ

zoom RSS 啼兎(なきうさぎ)。

<<   作成日時 : 2013/12/05 18:16   >>

ナイス ブログ気持玉 21 / トラックバック 0 / コメント 4


 
  上白(うわしら)む山脈(やまなみ)の
 
 小石川に淙々(そうそう)と流れる寒念仏


   あの時こうしておけばっ

 
  前髪に吹きつけた息が碧落に白く凝ごる

  森竝(もりなみ)にがらめく鐘楼の音(ね)

 耳を塞ぐ 目を瞑る 口を噤む 息を殺す


 どくり…
 

    どくり…
 

     どくり…



  どうしてっ

 

   どうしてこうも私を苦しめるっ
 


  生きろ…
 

     生きろ…
 

      生きろ…

 
   うるさいっ
 

  金堂から朔風にのって凍(い)たさが追ってくる
 

  ぴしゃりと頬を叩(はた)いてみる
  激しい熱だけが喉の奥から込みあがる
 

  足元で寒菊の薄い葉が左右に揺れた
 

  いとしなげな朱(あか)い欄干のした
  すいっと陰を潜(くぐ)る一匹の啼兎

  その今にも滴り落ちてしまいそうな
  朧々(ろうろう)と濡れそぼった黒い瞳が

 
  「 何様ですか 」
 

  と馬鹿な私を
 

  憐れんで泣いているかのように見えて
 

************************** 

だいぶ寒くなりましたね。
あたたかみの恋しい季節です。

さて作中に読み仮名を振ったことで、読みづらくさせてしまったかもしれません。
にもかかわらず最後まで読んでくださった方、ありがとうございますっ。

簡単な単語でさえも、たとえば“潜る””叩く”にも読み仮名をつけさせて頂いたのは、自分の勝手なこう読んで欲しいという気持ちがまさってしまったからなのです。

潜る=もぐる、でなく“くぐる”。 叩く=たたく、でなく“はたく”。

平仮名で書いてもよかったかなぁと思いつつも、お寺の舞台と漢字の持つ雰囲気とを切り離したくなくてこんな感じにしてしまいました。

とはいえ()が多いのも美しくは無いですね。。。


死生観というのは、生きていくなかで常に頭の何処かしらにあって、しかしそれも行き過ぎると視界が狭くなるというか、歪んで捉えてしまったり、何かを悟ってしまったような気になったり、たとえば心のこんな寒い季節ほど自分なんかは陥りがちになったりします。

そんな恋しさからでしょうか、最近はコーヒーやココア等のホット飲料の減りが早いです♪

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 21
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
>潜る=もぐる、でなく“くぐる”。 叩く=たたく、でなく“はたく”。
 なるほど。くぐる=潜る:はたく=叩く。広辞苑にも出ている由緒正しき漢字の訓読みですね。
獅子鮟鱇
2013/12/05 20:42
>獅子鮟鱇さん。
コメントありがとうございます。
漢字は難しいけれど深いなと思います。
何より楽しみつつ覚えていきたいです。
わびすけ
2013/12/06 19:34
わびすけさん、いつもお気持ちをありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ルビを付けるのは、たいせつなことですし、同感です!
送り仮名が同じでも違う読みをする漢字がありますね。
息を吐く(つく)は、「はく」とも読めます。どう読ませるかは大事なことですよね。ニュアンスが違ってくるから。
日本語の漢字の、奥深いところです。興味深くて、とてもおもしろい
huko
2014/01/08 18:10
>hukoさん。

コメントをありがとうございます。
こちらこそ、のんびり今年もよろしくお願いします。

吐く(つく)「はく」、ほんとうにそうですね、印象が変わります。では平仮名で書けばよいのかといったら、またそれはそれで表現したいものの温度だったり質感が変わってしまったり、であるからこそ、おしゃっるようにそこに奥深さや面白みを感じますね♪

そしてそれをなるたけ繰(く)ることが出来るように、言葉の精進をしていきたいと思っています!
わびすけ
2014/01/09 11:47

コメントする help

ニックネーム
本 文
啼兎(なきうさぎ)。 とりとめもないこと。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる